萬歳酒造 は、現在準備中です。
2025/03/11 19:04

岡山市の中心部。 萬歳酒蔵 は、閑静な旭本町の一角に蔵を構える。
旭川の土手に面した、それほど間口の広くない入口を入ると、東西に敷地が延び、そこに並んで建つ横板張りの木造の蔵が、戦後間もない頃の建物であることを物語る。
倉敷市玉島黒崎で、みりんと焼酎の醸造をしている本家が、この地が岡山市きっての名水の湧く地であることを知り、酒造りを始めたのが大正十年のこと。
当時、この付近では 「 井戸のある家はみんな造り酒屋を営んでいた 」 と言われるほど酒蔵がひしめき合っていたという。
ここからわずかに南下した州崎辺りは葦が生え、東の浜では レンコン が栽培されていた。
現在、蔵を任されている本家三代目当主の甥にあたる藤澤兄弟は、戦前からこの地に住む古老から 「 ここの蔵の水は特にええと評判で、近所の者みんなが汲みに来とった 」 と、よく聞かされてきた。
出来上がった酒は好評で、地元はもちろん、灘をはじめ、関東や北陸、東北地方にまでトラックで運搬。酒を運ぶ専門のトラック業者があったほど、日本酒の需要は高かった。
「 食べて美味しい岡山米。 その技で作った酒米で醸した酒も旨いはず! 」というのが、酒造りをしている藤澤英二氏の持論で、いずれも県産米である。
藤澤氏は言う。
「 酒は過保護にするとダメ!素直に造ると、さっと上がったいい酒になる。 」
代表銘柄 の 「 清酒 さつき心 」 は、その名の通り、新芽が吹くころの 五月晴れ のような、さわやかな酒である。
倉敷市玉島黒崎で、みりんと焼酎の醸造をしている本家が、この地が岡山市きっての名水の湧く地であることを知り、酒造りを始めたのが大正十年のこと。
当時、この付近では 「 井戸のある家はみんな造り酒屋を営んでいた 」 と言われるほど酒蔵がひしめき合っていたという。
ここからわずかに南下した州崎辺りは葦が生え、東の浜では レンコン が栽培されていた。
現在、蔵を任されている本家三代目当主の甥にあたる藤澤兄弟は、戦前からこの地に住む古老から 「 ここの蔵の水は特にええと評判で、近所の者みんなが汲みに来とった 」 と、よく聞かされてきた。
出来上がった酒は好評で、地元はもちろん、灘をはじめ、関東や北陸、東北地方にまでトラックで運搬。酒を運ぶ専門のトラック業者があったほど、日本酒の需要は高かった。
「 食べて美味しい岡山米。 その技で作った酒米で醸した酒も旨いはず! 」というのが、酒造りをしている藤澤英二氏の持論で、いずれも県産米である。
藤澤氏は言う。
「 酒は過保護にするとダメ!素直に造ると、さっと上がったいい酒になる。 」
代表銘柄 の 「 清酒 さつき心 」 は、その名の通り、新芽が吹くころの 五月晴れ のような、さわやかな酒である。